顎関節症とは、顎関節に対する負担が咬み合せなどにより、バランスを崩して強くなった場合に、関節円板がずれたり、関節円板に穴が開いたりすることによって進行する病気です。
さらに骨と骨がこすれあうようになると、顎の骨が磨り減っていく病気です。
咬み合せが悪いことでバランスが悪くなり、硬いものをこすりあわせると関節と関節の真ん中にあるクッションが潰れてしまい、顎の骨が一番柔らかいのでそこに負担がきてしまいます。
膝にもクッションの役目をするお皿がありますが、そのお皿のようなものが顎にもあり、そのお皿を「関節円板」と言います。この関節円板がずれたりすると顎の音がカクカクとしだします。
さらにこの関節円板の穴が大きくずれ、穴が開くことで顎の骨と頭の骨がこすれあってジャリジャリとする音に発展することがあります。
関節円板が完全にずれたり、ひしゃげたりするとカクカクという音がしなくなってきます。
そこまでいくと、口を開けようとしても関節円板がひっかかって顎の動きを邪魔します。
口が開きにくくなったり、口が開いたまま閉じられなくなったりするのは、こんな状態になってしまったことが理由です。
カクカクという音がしなくなったからといって「治った」ということではなく、さらに進行していたということはよくあります。
顎関節症は顎の骨が溶けていく病気です。
溶けた骨を再生することができないので、生涯予防し続けなくてはいけないものです。
お痛みがなくなったから、症状が感じなくなったから治療が終わりというものではありません。
通常「顎関節症」のご相談をされた場合、ほとんどの医院さんでは次のような対処をします。
本来マウスピースを使用する目的は顎関節に対する負担を軽減するため、咬み合せによる関節炎のバランスを整えるためマウスピースを使用します。
やわらかい素材のマウスピースを使うことによってクッション的効果が得られるので、関節への負担が軽減されますが、顎のかみ合わせによる左右の動きを軽減することはできず、上あごにつけるタイプしかありません。
また、やわらかい材質がゆえに、舌にふれる部分が大きく患者さまの違和感が大きいことも特徴です。
実際長期間使用しないといけないにもかかわらず、その不快感から使ってもらえないことが現実です。
硬いマウスピースではそのようなことも含めて可能です(自由診療)。
硬いマウスピースであれば、上につけるものも下につけるのもの作ることができます。
上につけるか、下につけるかはその患者さまの咬み合せで決まるのですが、柔らかい材質のものは下につけるものを作ると強度的に困難なため、上にしかつけることができません。
「顎関節症」、顎のお痛みなどのお悩みでお越しになられた患者さまにはまず、なぜそうなったのか?という原因から探していくことがもっとも大切です。
顎関節症になる原因としては次の5つが考えれます。
上記の(1)〜(4)の原因のうち、全ての原因が当てはまる場合もあり、また親知らずだけが原因だったという場合もあります。原因を探るためには歯科医師が、顎関節症が起こる原因を正しく理解していなければまともな診断をすることができません。
診断が変わればその後の治療も変わってきます。
この部分の治療を実際に受けられる患者さまにご理解頂けないと、どんなにいい治療をしても原因を取り除かなくてはまた同じ症状が出てくるという悲しいことになってしまいます。
顎関節症は、よく高齢の方が「膝が痛い」「お皿が痛い」「骨と骨が擦れて痛い」と言っているような症状が顎に起こっているものとお考え頂ければと思います。一時的に症状が和らいだといってマウスピースをはずして通常の生活を開始すると、さらに進行していってしまいます。
顎の骨の再生はできませんので、顎関節症は完治するということはあり得ません。
ただ、症状が軽くなった、または、感じなくなったというだけであり、完全に治るということは顎関節症にはないとお考え下さい。
きちんとしたマウスピースを作製し、毎日装着し、顎の骨がこれ以上、溶けて磨り減っていくのを予防し続ける、という考え方です。定期的に歯科医院に通い、顎の骨のレントゲン写真を撮影し、顎の骨の長さ、形態の経過を定期的に追っていくことがとても大切です。
ほとんどの医院さんでは、症状がでなくなれば「治った」となりますが、本来はこういう考え方が正解です。
過去には外科手術が多く行われていましたが、半数以上が再発したため、今では重症の方のみとなっています。
吉本歯科医院では、顎関節症の患者さまには「その原因は何か?」というところから探ってまいります。
顎関節症になる原因には下記の4つがあります。
上記の(1)〜(4)の原因のうち、全ての原因が当てはまる場合もあり、また親知らずだけが原因だったという場合もあります。
大切なことは、「なぜそうなったか?」ということをきちんとご説明したいということです。
この部分を治療を実際に受けられる患者さまにご理解頂けないと、どんなにいい治療をしても原因を取り除かなくてはまた同じ症状が出てくるという悲しいことになってしまいます。
「顎関節症」、顎のお痛みなどのお悩みでお越しになられた患者さまにはまず、なぜそうなったのか?という原因から探していくことがもっとも大切です。
歯科の治療で最も重要なのは、咬み合わせです。
専門的には、咬合(こうごう)と言われています。
吉本歯科医院ではお越しになられる患者さまに対して「咬み合わせが歯科治療においては最も大事なんです。」と、開業以来お伝えしております。
しかしこの「咬み合わせということが、最も歯科治療に大事だ」ということに全く気づいていない、そして咬み合わせを全く無視し、虫歯治療の際に安易に歯を削ったり・・・というのが通常の歯科医院では行なわれています。
虫歯治療で咬み合わせの高さが崩れ、そのことが原因で歯並びがどんどん悪くなっていく、そのことが原因で皮肉にも「顎が痛い」という症状を引き起こしている場合も少なくはありません。
また、咬み合わせの重要性は認識していても、実際に咬み合わせをきちんと出来る方は、ほんの少数です。
例えば、よくあるご相談です。
「上の前歯が前に飛び出ているので治して欲しい」といった場合です。
通常であれば、出ている前歯だけを引っ込めようとその部分だけを矯正治療なりを行い、計画を立てます。
しかし、吉本歯科医院でのアプローチは全く違います。
「なぜ前歯が飛び出てきたのか?」という問題点をまず探ります。
前歯が出てくる方の場合、多くは、その咬む相手となる下の前歯との咬み合わせが悪い、ということが原因になっています。
ですので表に出ている前歯を引っ込める治療を行う場合には、必ずその相手となる下の前歯との咬み合わせをきちんと治してから主訴の治療に移ります。
その根本の原因となる「咬み合わせ」を考えずに治療をはじめてしまった場合、どういうことが起こるかというと
といったことが起こります。
実際、よくよくお聞きすると、咬み合わせを良くすることで、楽になった。目覚めが良くなった。奥歯でよく噛めるようになった。と言われる方が多くいらっしゃいます。
いろいろな歯科医院で治療をされ、吉本歯科医院へ辿り着いた、という患者さまから、「なぜ、吉本歯科医院での治療はちゃんと治っていくのですか?」と質問されることがよくあります。
その答えは、「咬み合わせをキチンとする」ということを全ての治療の基本にしているから、なのです。
歯の「咬み合わせ」と言うと、上と下の歯の当たり具合と思っている方も多いと思います。
また歯科医師ですらそのように理解している先生も多くいらっしゃいます。
しかし、「良い咬み合せ」とはお口を開けて頂き、表面上の歯だけを診察しても判断が付かないものなのです。
顎というのは、頭蓋骨に対して固定されることなくぶら下がっているものです。
体の動きに対して体の重心を整えるための「振り子」のような役目をします。
顎は体の中で左右に渡ってぶら下がっている唯一の器官です。
つまりここがおかしいと全身のバランスを崩してしまう、ということが起こります。
「良い咬み合せ」とは簡単に言いますと、顎の関節のいい状態で上下の歯がキチンと咬み合い、また前後左右に下の顎を動かした時に顎関節に無理な力がかかることなくスムーズに動ける状態のことを言います。
つまり下顎がちょうど「振り子」のように動けるようになっていることが必要です。
吉本歯科医院では、こういったことを治療の基本にし、当院で行なう治療の全てを「良い咬み合わせ」を考慮しながら治療計画をたてております。
「顎関節症」で、お悩みの患者さまの原因は必ずしも一つであることは少なく、「親知らずと歯周病」「咬み合せ」「歯周病で奥歯がない」、など患者さまによって原因はさまざまです。
まずはお口の中を実際に診させて頂き、パノラマレントゲン写真などで患者さまの顎の骨の状態まで確認させて頂きます。それぞれの原因によって原因除去、もしくは、現状維持、悪化の遅延を目的に治療方針を患者さまとご相談しながら行なってまいります。
吉本歯科医院
吉本歯科医院では、充実した診療を行うために完全予約制とさせて頂いております。
お手数ではございますが事前にメールまたはお電話でのご予約をお願い致します。
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診療科目:噛み合わせ専門 歯科治療
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